第64話 葛飾北斎と沖縄

あけましておめでとうございます!

ゆうなですっ

 
今年も、皆様に楽しんで頂ける話題を

提供できるよう頑張りますので

宜しくお願い致します☆

 
先日行った初詣で、おみくじを引きまして。

なにやら病気にみまわれる一年になりそうなことが書かれていたので、

健康に気をつけていきたいと思います!

 
さて今回は、葛飾北斎について取り上げます。

北斎といえば、大きく勢いのある波や富士の浮世絵で有名ですよね。

実は、沖縄の風景を描いた作品もあるんです!

そのお話の前に少し、葛飾北斎という人物についてお話します。

 
葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、

版画や肉筆画など九十歳で亡くなるまでに三万点を超える作品を

残したといわれています。

特に有名なのは、日本各地から望む富士山を描いた

「富嶽三十六景」ですが、この作品と同じ頃に、沖縄の風景を描いた

「琉球八景」を制作したようです。

 
そして沖縄、琉球のことを簡単に説明します。

15世紀はじめに成立した琉球王国は、中国に貢ぎ物をすることで

王制を維持し、また支援を受けていました。

しかし次第に日本の幕藩体制に組み込まれ、薩摩藩の支配下に

置かれることになります。

その中で、徳川将軍や琉球国王の代替わりの際、琉球の使者が薩摩藩主に

ともなわれ江戸へあいさつに行く「江戸上り」が始まりました。

 
その行列の様子は、中国風の衣装をまとい路次楽(楽器)を演奏しながら

宿場町、城下町を進んだとされ、その姿を一目みようと

沿道には人が溢れ大変な騒ぎだったと言います。

 
1800年代にはこの江戸上りに伴い、多くの琉球に関する図や本が

出版され、北斎の「琉球八景」もその中で生まれました。

 
日本の開国によってヨーロッパでクールジャパンが流行したように

江戸時代に「琉球ブーム」が起こっていたというわけですね!

 
ようやく話が「琉球八景」に戻ります!

沖縄の風景が描かれている、と言いましたが

実は北斎が沖縄を訪れたわけではありません(!)

「琉球八景」より前に、琉球へおもむいた中国の冊封使が

中国皇帝への報告書としてまとめた「琉球国志略」という

書の中の挿図「球陽八景」が元になっています。

1831年に徳川幕府からも刊行され、

北斎はこれを目にしたといわれています。

 
北斎が描いた「琉球八景」は

那覇市街の風景が書かれ、藍、黄、緑、黄緑といった淡い色彩を

主体としていて、琉球にはない雪や富士山などが加筆されています。

家屋もどこか日本的で、沖縄出身の私から見れば不思議な風景です。

 
富士山を入れることによって、日本の威光を示している

ともいわれています。

 
この作品から様々な発見をすることができます。

那覇がかつて浮島(離れ島)だったこと、

この作品に書かれている寺や大石が今も残っていること

戦争や都市開発によって全く違う風景になっている場所もあります。

 
八景すべてご紹介したかったのですが、とても長くなって

しまうので総評という形にいたしました。

興味を持った方は是非インターネットなどで

作品を調べてみてくださいね★

ちなみに琉球八景は、沖縄県の浦添市美術館が所蔵しています。

 

第18回 そんない美術の時間」は、

なんとそんない理科の時間のかおりさんを交えて

浮世絵のお話をしているスペシャルな回です!

必聴ですよっ

 
そして

そんないブログでは今年も!

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メールをお待ちしております☆

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コメントも嬉しいです!

それでは皆様、また来週……


文)そんないプロジェクト ゆうな

5 Comments

  1. 下駄箱 より:
    琉球八景、知らなかったです。ゆうなさん、ありがとう。
  2. ダモンデやまちゃん より:
    いつも拝見しております。
    内容も多岐に渡り、面白いです!
    一つだけ、お願いがあるのですが。
    私、60歳を越える爺さんなので、目の病を患いが少し悪いのです。
    そのため、文字が薄めですと読みにくいのです。
    できれば、黒い文字にしていただければ有難いです。

    では、これからも頑張ってくださいね!
  3. とも より:
    葛飾北斎好きだから取り上げてくれて嬉しいです
    琉球の風景まで描いてたのにはびっくり
    初めて知りました。
    ブログ楽しみに見てますよ
  4. とも より:
    葛飾北斎好きだから取り上げてくれて嬉しいです
    琉球の風景まで描いてたんですね。
    北斎の分野の広さにびっくりです
    ブログ楽しみに見てますよ
  5. ともあり より:
    いつもブログ楽しみに見てますよ
    葛飾北斎好きだから取り上げてくれて嬉しいです

コメント