第60話 高価なものには理由がある。

こんにちはっ

ゆうなです!

 
先月なのですが、ショックな出来事がありまして…。

それは、私の中学、高校時代の教科書とも言える

ファッション雑誌「Zipper」の休刊です…。

 
Zipperに出会って、自分の好きなもの、好きなことに正直になれました。

仕事をするようになってから、雑誌をゆっくり読む時間も少なく

最近は買うこともなくなってしまったので、

こんな私がどうこう言う資格はないのかもしれませんが

すごく寂しいです!

皆さんは、影響を受けた雑誌はありますか??

思い出なんかもあれば聞きたいですねっ

 
今回は、そんなファッションに関連して!

エルメスについて取り上げたいと思います。

クリスマスも近いので、プレゼント選びに役立てばっ…!

 
まず、だいたいのブランド商品に対して思うのが

「なんで そんな 高いの?」

ということですよね。

エルメスのバッグを中心にお話していきますが、

これは「商品」ではなく「作品」だと私は思います!

全て人の手で作っているからです。

 
ケリーバッグというシリーズがありますが、

こちらの牛革モデルに使われる皮は、バットと呼ばれる真ん中の

部分だけで、しかも無傷のものしか使いません。

一万頭から30枚くらいしかとれないそうです。

バットは背中の部分で、四肢に近い方は「ベリー」

首に近い方は「ショルダー」と呼ばれます。

 
ダチョウの皮、オーストリッチと呼ばれる製品には

突起のある部分がメインで使われます。

ここは、大きな羽があった背中の部分です。

 
ワニ皮は、四角い竹斑が特徴で

模様が左右対称になるデザインにしているため、

一つのバッグに2匹のワニが必要になるのだそうです。

 
裁断の次は縫製です。こちらも手作業で

縫い合わせる皮と皮、両方から糸を通す

サドルステッチと呼ばれる技法です。

ミシンと同じじゃないかと思った人もいるかもしれませんが、

ミシンは、上糸と下糸が真ん中で引っかかっている形なので

どちらかが切れると一方にしか糸が通っていないことになり、

皮どうしは剥がれてしまいます。

 
サドルステッチは上下の糸が、最後まではり合わせる2枚の皮を通ります。

なので、一方の糸が切れても、もう一つの糸で同じように縫われて

いるので剥がれることはありません。

 
またミシンでは、均等な力でしか縫うことができないので

部位による皮の厚みや、皮が二重、三重になった箇所は

縫い目が乱れてしまいます。

職人さんの微妙な力加減で美しく縫い上げられます。

 
もともとエルメスは、馬具のメーカーでした。

馬から自動車へ流れが移ることを予感した

三代目のエミール・モーリス・エルメスは、バッグの市場へ

転換を測りました。

人の命を預かる馬具、丈夫で安全と信頼のある技術を生かして

作ったバッグなので、50年から100年は十分に使えると言われています。

 
動物の皮を剥ぎ取る過程について、

疑問の声もありますが、真相はわかりません。

食用肉と同じ扱いをするのは違うと思いますが

私たちの生活のために、一生使える製品として

生まれてきてくれました。

だからこその値段だと思いますし、大量に生産することもできません。

職人さんの手により、たくさんの時間をかけたからこそ

人の心を打つのだと思います。

 
なので

大切に使ってあげることで

何十年、何百年と、命を吹き込まれ

生き続けられるんだと私は考えます。

 
第111回 そんなことないっしょ

では、なんと革職人の方をゲストに呼んでお話していますよっ

 
私の中では、作品に感動したことにお金を払う

絵を買う感覚に近いのかなと思います。

 
ちなみにケリーバッグは、もともとサック・ア・クロワと

呼ばれていましたが、

アメリカの女優グレース・ケリーが、長女の妊娠を悟られないよう、

マスコミのカメラを向けられた際、このバッグでお腹を隠した

ことから、ケリーバッグと呼ばれるようになりました。

 
このバッグには数字とアルファベットが刻印されています。

数字は職人さんの番号、アルファベットは製作アトリエの記号です。

 
ここまで色々話してきましたが、

私、エルメスの製品は持っていません。

あと何年働けば購入できるのでしょうか…。

個人的にはエルメスのスカーフが可愛いなぁと思っています!

太い横糸と細いたて糸が特殊な織り方で

強さとツヤを実現しているんですよね…!

 
いかがでしたでしょうか?

年を重ねるごとに、長く着られるもの

長く使えるものに魅力を感じるようになってきました。

 
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コメントも嬉しいです!

いつも暖かいメッセージありがとうございます。

私の自信とやる気に繋がっています!

 
それでは皆様、また来週……


文)そんないプロジェクト ゆうな

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