第141話 学ぶべきもの
こんにちはっ
ゆうなです!
まず、台風19号の被害が大きくならぬようお祈り申し上げます。
私は沖縄に住んでいるので、台風は毎年の事とはいえやはりいつも不安です。
最長で約4日間停電を経験したことがありますが、その時思ったのは
“朝起きて仕事へ行って、帰宅し寝る。”
こんないつもの何気ない生活は、とても幸せなものだったんだ。
という事実です。
今まさに被害に遭われている方、ご苦労お察しします。
私は気持ちが痛いほど理解できます。
どうか普段の日常が一日でも早く送れるようになればと思います。
色々と思うことがある今週は、
沖縄が琉球であった時代の「教育」についてお話ししたいと思います。
琉球の繁栄を語る上で、久米村(現在の那覇市久米)という場所は欠かせません。
港街であったこの地域には、中国からの渡来人や国内外から集められた
優秀な人材が多く、外交の他に政治・経済・文化・教育など多方面から
国を支えていました。
久米村には、琉球初の公立学校となった「明倫堂」が設立され、
現在も建物が残っていて、時々講座が開かれるなど市民との繋がりもあります。
琉球王国の時代は、この明倫堂で、儒学や中国語、
外交文書の書き方などを教えていたようです。
儒教という言葉は、中国史を学んでいるとよく出てきますが
どういうものか私自身よくわかっていませんでした。
簡単にいえば、道徳の授業のような感じなのですね。
人としてのあるべき姿、礼儀を考える学問で、
その教えと思われる言葉が、現在の明倫堂近くの歩道に
沖縄の言葉でいくつか掲示されていました。
禮儀忘りりば
闇の夜の小道
我身どすくなゆる
歩みぐりしゃ
『人が礼儀を忘れてしまうと、闇の夜の小道を行くのと同じようなもので、
我が身を損ね実に歩きにくいものである』
現在にも通じることだと深く感動しました。
いくつかご紹介します。
いかがでしたか?
今回はこのへんにしたいと思います!
皆様からのご意見ご感想など
メールをお待ちしております☆
こちらまで!
それでは皆様、また来週……
※写真右側の建物が、明倫堂です。
中央は儒教の祖、孔子を祀る廟になっています。
文)そんないプロジェクト ゆうな
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