第22話「ちょっとだけ旅に出た」の巻

そんないプロジェクトのイワタですよ。
シルバーウィークの今週。

連休明けのお仕事が始まっておりますけどもね。

平日の木曜、金曜も有給休暇を使って、マルッと9日間、
まだまだ盛大にお休みをむさぼっている方も多い事でしょう。

なんでも、次にこんな感じで祝日・休日が並ぶ「秋の大型連休」は2026年ということですからね。
数字の並びがなんともSF感ありますな。2026年。

11年後って、想像がつかないけども、とりあえず生きていれば年齢だけは11を足して想像できる。
そして絶句する。ああ、ずいぶん先だこと。

11年前って、2004年ですけど、2004年の連休にみんな何してました?
アテネ五輪の年、というくらいしかすぐには思い出せませんけどね。

2026年。その頃はiPhoneは、iOSは一体いくつになってるんでしょうなあ。

それはさておき、皆さんもしっかりと休みを満喫されましたかね?
そうですか。それは良かった。

私もこのシルバーウィークは、退院後はじめての宿泊旅行に出かけましたよ。
東北の温泉宿に行きましてね。

もう、15時には宿に入る「ごろごろのんびりスタイル」でね。
ひたすらに、ゆっくりと過ごしてまいりましたなあ。

道中、松島に立ち寄りましてね。
ええ、大小の島々のあるあの松島ですよ。
大変すばらしい、自然が創り上げた絶妙な風景です。

一方で、つい4年前の3月、この地にも津波は押し寄せた。と、心に思いつつ。

大人一人1500円で乗れるというので、松島の湾内を巡るクルージングに参加。
50分間、乗り込んだ船の上から島々を眺めましたよ。

秋晴れのさわやかな空気、そして穏やかな海の上。
クルージング中、一番陸地から遠い場所だと、外洋にもちょっとだけ出る。

船はそれなりに大きな観光船だけれど、さすがに外洋に出ると波を感じる。

所々で島を紹介するアナウンス。
途中、一部の島は津波で崩れた、との紹介が。

ここ松島は、この大小の島々が緩衝となったようで、
津波の勢いが軽減され、陸地の被害は他の地域に比べると少なかったそうです。
(注:あくまで比較的被害が少なかった というだけで、松島にも津波は到達しています)

実際、観光船に乗ってると、沖の洋上では波を感じるけれど、ちょっと内海に入ると驚くほど穏やかですからね。
波を打ち消しているのでしょう。

その島々が陸地を守り、被害を小さくさせたということでしょうなあ。

同じ松島湾にある塩竈市は、沖合にこうした大小の島々は無く、直撃した津波で甚大な被害があった訳で、
自然災害というのは、ほんのわずかな違いで大きく異なる結果をもたらすものだな、と
実際に訪れて、しみじみと思いましたな。

だって、クルージングしていると塩竈もすぐそこに見えるんだもの。

震災後、「復興」って、あまり簡単に口にできないなと、正直思っていたのです。
自分自身が、直接的な被災者というわけではないこともあるけど、何よりも
あれだけの災害なので簡単な事ではないし、
何かをもって「これで復興した」と言い切って終えられるモノではないのでね。
どうしても、口にした瞬間、なんとも言えない無責任感があって。

時間とともに、ある場所では以前と変わらない風景を取戻したり、
またあるところでは、災害への備えをより強固にしたり、
あるところでは、これを契機に一新したあらたな景色を生み出したりと、
多くの人々が目標に向かって日々を重ねていくことで、
「努力」が形になって積み上げられていくのでしょうな。

観光に訪れた以上は、現地の風景や食なんかを楽しみ、感じ、そして機会あればまたやって来る、
という観光客としての「普通のこと」を「普通に行うこと」が、自分にできることなのだよね。

この松島に限った事ではないですけどもね。
災害を乗り越えて今、こうして素晴らしい景色を見られる幸せを、実感させていただいたのでした。

地元の方をはじめ、多くの人々のこれまでのご苦労に、自然と思いを馳せた次第ですよ。

そんなこんなで、連休に楽しんだおかげで、明けた今朝はまあ体がダルいこと。重いこと。
また次のお休みに向けて、世のため人のため、働いていこうじゃないの。

ではまた!

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文)そんないプロジェクト・イワタ

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