第20話「この夏に読んだ本をご紹介してみる」の巻

そんないプロジェクトのイワタです。

前回ブログで書いた、U18野球W杯、最後まで応援しましたよ。
甲子園球場でのアメリカとの決勝戦も、テレビの前で文字通り、手に汗握りましてね。

結果、高校侍の皆さん、堂々たる準優勝。おめでとう!

とにかく選手や監督、コーチたち皆に「お疲れ様!」の気持ちでいっぱいなのです。
世界陸上でも、バレーW杯でも、サッカーW杯2次予選でも、
なんでも「日本がんばれ!」と熱く応援できるってのは、楽しいもんでありますな。

がんばれ!ロゴ!がんばれ!競技場!

ということでね。

さて。9月に入りまして。

寒いなおい!っていうくらい、どんよりな日々が続くもんですなあ。
雨やら曇りやら多くて。

皆さんお住まいの地域はいかがでしょうかね。
気温の変化で体調なんか、崩してませんか?大丈夫ですか?

いよいよ夏も、今月下旬くらいには終わってしまうのですかねえ。

ちょっと前のブログで、夏のとある数日の間に観み行った映画をご紹介しましたが
今回はこの夏読んだ本を紹介しようかな。と。

いくつか、抜粋しておススメ紹介ですよ。

◆昭和史 前篇&後篇

終戦までを書いた前篇と、終戦後の後篇、
書籍版だと合わせて1100ページ以上の、これがなかなか骨太な本なのですが、
8月の1か月、たっぷり時間を使って読みふけった2冊の本。

ちょうどね、映画でも「日本のいちばん長い日」を観に行きましたが、
近代史、特に昭和史って、学校でもそんなにちゃんと教わらない、
「あとは自習でよろしく」みたいな時代ですのでね。

実は、すごく断片的にしか知らない。それが昭和史。

というか、やたら学校の授業で色々覚えさせられる、土器やら仏像の名前やら、
世界史で言うと中世あたりの王様たちや芸術家とかの名前に比べると、
昭和史に関する知識量があまりに少なすぎると思った。

おおよそ多くの人がそうなんじゃなかろうかね。
なんせ近現代史はテストにもそんなに出ないし。

いいのか大人がソレで。

ということで、今年、気合を入れて読んだのですよ。

私は1977年生まれの「団塊世代の子供世代」で、勿論昭和生まれな訳ですが
今の平成につながる「身近な時代」について知るには、「連続性を持った本」だと思います。

昭和の初めから最後まで、当然、著者が一緒なので、一気に不自然なく読める。
(思想や考え方にばらつきがない、と言う点で連続性ある本)

8月ってほら、テレビとかでも終戦記念ドラマとか、特集とかって、されるじゃない?
でも、どうしても、ダイナミックな、ドラマチックな時期に偏ってしまうのですよね。

たとえば、特攻作戦や原爆投下も事実だし、日本人として勿論その悲劇や
愚かさを学ぶことはとっても大事なのだけど、ちゃんと昭和の入り口からしっかりと歴史を見ていくと、
どんないきさつで、そんな無茶苦茶なことになっていったのか、とか、
終戦後のぶっ壊れた日本が、現在に至るまでどうやって外国と交渉したり、
経済成長なり実現していったのか、ひとまず「一気に」理解することができる、そんな本だと思います。

前篇と後篇を合わせて1100ページ以上ですのでね。
勧めておいてなんですけど、だいぶ骨のある本ですよ。
難しくはないけど、分量がとにかく多い、という本。

ただ、少なくとも、「ハプスブルク家」とか「縄文式土器」とかよりは身近で肌触り感のある、
自分のおじいちゃんやおばあちゃん、もしくはその前の世代の人が生きた時代という、
身近な歴史が「昭和史」だと思うので、秋の夜長におススメなのでありますよ。

↓amazonへリンク(kindle版もあるよ)
『昭和史 1926-1945』
『昭和史 戦後篇 1945-1989』

 
◆海賊と呼ばれた男

上の、「昭和史」を読んだ後だから、かもしれません。
改めて、ちょっと前のベストセラーに手を出したくなって、読みましたよ。

出光佐三さんっていう、出光興産の創業者をモデルにした小説。

実は、出光佐三さんに関する本を以前に読んでいたので、
この百田尚樹さんのベストセラー本には手を出していなかったんですけども、
「昭和史」を読んで、なんとなく時代背景を理解した頭で、
戦前~終戦直後当時の空気感を想像しながら改めて読んでみたのでした。

百田さんのさすがの描写に、没入感たっぷりに読めましたな。

戦後の、荒廃した日本から立ち上がるために、石油を日本に運んでくる主人公と
その周囲の人たちの、まさに「サムライ」っぷりな活躍にとても感動します。
そして、小説の元ネタが、事実や実在の人物を下書きにしてますのでね。

働く私たちにとっては、元気になれる、勇気をもらえる、こんな人がいたのかと、
日本人としてとっても誇りに思える、そんな本だと思いました。

モデルとなった人物の功績を知っていても、百田さんの描写力に脱帽な、そんな感じ。

↓amazonへリンク(kindle版は無いのね。マンガ版も最近は出たようだ。)
『海賊と呼ばれた男(上)』
『海賊と呼ばれた男(下)』

 
◆ドイツの脱原発がよくわかる本

さて、うって変ってこちら、再生可能エネルギーと呼ばれる、太陽光とか風力とかの
自然エネルギーを国の電力源にしていこうやと、割と振り切った政策な
「ドイツ」で今起きている事を、ドイツ在住の日本の方が書いた本。

3.11の後の福島での原発事故の直後、メルケル首相が高らか宣言したのですな。

「我が国(ドイツ)は原発やめるぞ」って。

で、自然エネルギーで発電していく事にまい進する訳ですが、
現実問題として電気代があがっちゃって、二酸化炭素の排出も増えちゃって、っていう事を
なんでそうなるのか、学者さんというよりは、庶民の視点から書いてる本。

ついでに、電気って、「作ったら(発電したら)すぐ使わないといけない」とか
「電気はためることができない」とか「使う分だけ発電しなきゃいけないから電力予測ってすごく難しい」
みたいな、あまり普段意識しないような、基礎的なことについてもわかりやすく書かれてますよ。

国のGDPも、人口も、割と日本と近しい先進国であるドイツは、
自然エネルギーを思いっきり増やしている国でもありましてね。

そんな国で、どんなことが起きているのか、実際のところを知っておくには良い先例だと思うのですよね。

学問的に、自然エネルギーについて書かれた本より、わかりやすい本だと思った。

太陽光発電とか風力発電って、なんの迷いもなくエコに良さそうに思うけど、
実際に世の中の電力をまかなうために運用してみると、意外とそうでもない、
というか、うまく取り入れるにはかなりの工夫が必要だという事を知る
とってもわかりやすくて良い本だと思いますよ。

↓amazonへリンク(これまたkindle版は無いのね)
『ドイツの脱原発がよくわかる本: 日本が見習ってはいけない理由』

 
ということで、前後篇とか、上下巻とかもあるので合計5冊(項目としては3つほどですけどもね)、
今回は、この夏に読んだ本から、皆様へのおススメな本を紹介しましたよっと。

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文)そんないプロジェクト・イワタ

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