第53話 ファッションはアート?

こんにちは!
ゆうなですっ

現在、私の住む沖縄に台風21号が近づいています!
とは言ってもかする程度で、天気が悪いだけになりそうですが。
見事に私のお休みとかぶりそうです☆
本土へ向かうという予想なので、皆様お気をつけてっ!

 
さて!
先日私は、1日で映画を連続で3本観ました。
気になっていた映画がたまたま並んでいただけなのですが。笑
仕事柄お休みが不定期なので、覚悟を決めて参戦しました。

その中で、個人的に1番のお目当だったのが
「メットガラ ドレスをまとった美術館」
という作品です!


内容を簡単にご説明しますと、毎年5月の第一月曜日に、
ニューヨークのメトロポリタン美術館で
「メットガラ」と呼ばれるファッションイベントがあり
この展覧会の制作過程の様子を写したドキュメンタリー映画です。

主要人物としては2人いて、
キュレーター(学芸員に近い役職)の男性アンドリュー・ボルトンと、
イベントの主催者であり、ファッション誌US版『VOGUE』の編集長で
映画「プラダを着た悪魔」のモデルになった女性アナ・ウィンターです。

時は2015年、展覧会のテーマは
「鏡の中の中国」

“東西の終わりなき対話”というコンセプトで、
中国出身の映画監督ウォン・カーウァイに芸術監督を依頼し、
中国古来から生産技術のあった絹、

刺繍や陶磁器のデザインに影響を
受けたドレスが次々登場します。

 
しかし、1949年の中華人民共和国成立後の文化は
あまり展覧会で取り上げられず、中国の地元メディアから
疑問をぶつけられる場面もあります。

 
しかしそこで光るのが、先ほど主要人物として紹介した
アナ・ウィンターです。
誰も傷つけず、自分を落とす事もなく、
中国の取材記者を納得させます。

美意識が高く、より良いものを作る事に妥協はせず、
厳しい言葉や難題を突き付けたりもしますが
徹夜続きのスタッフを気遣う様子も見られ、

アメとムチのバランスが
カリスマ的でした。
あと、必ずと言っていいほど、
スターバックスのコーヒーを片手に登場します。笑
これがまたかっこよくて…

 
私、コーヒーは苦手なんですが、真似したいと思いましたね!

 
キュレーターのボルトンも、企画者としてアナと同様に
取材などのスケジュールをこなす中、衣装選定や、
ブランドへのドレス提供交渉、作品搬入、

照明等のディスプレイまで、
全て自分で手を加えるほど、器用でこだわりが強い人物です。

ポスターになっている、膝をついてドレスの裾を直すシーンも
とても印象的でかっこいいです!

 
初めは、アナの敏腕ぶりと、ボルトンの真面目さに気をひかれますが
中国と西欧の歴史的、社会的な問題もあり、
さらにファッションとアートは別物、というデザイナーも現れ
様々な思いが複雑に絡まりながら、

ひとつの展覧会ができてゆく、
奥が深い内容になっていきます。

 
全てを乗り越え、世界中の人々が、

中国とヨーロッパが混ざり合った
作品を見て驚いたり笑顔になっている様子を見ると
過去に戦争なんてしなくても、もっと早く
それぞれの文化って分かり合えたんじゃないかな、
と感じるところもありました。

 
何より、ビヨンセやジャスティン・ビーバー、
リアーナを初めとするセレブたちが、

「鏡の中の中国」をテーマにした
衣装をまとってレッドカーペットを歩く姿は圧巻です。

 
映画の中では、このイベントの成功で幕を閉じますが
メットガラは毎年行われています。

 
今年2017年は、「川久保玲/コム デ ギャルソン」
がテーマでした。
実は私の身内が美容師で今回、

ギャルソンのスタイリストの
アシスタントとしてニューヨークへ行っていました!
すごいっていうか羨ましいですねっ
当人たちはバタバタだと思うんですが、

この映画で見た展示の
設営風景が間近で見れたなんて、

ジェラシーを感じます。笑

 
あ、私は
ファッションはアートだと思っていますよ!

 
いかがでしたかっ?
美術館の裏の仕事や中国の歴史、
パーティーで誰と誰を同じテーブルにするかなどの
人間関係(?)もあり、

小さな物語がいくつも集まってできているので
ファッションに詳しくない方でも面白い作品だと思います!

 
第31回 そんない美術の時間」で
さかいさんも美術館に関する映画を紹介していましたね!
私は今度こちらを観てみようと思いますっ

 
そしてそんないブログでは
皆様からのご意見ご感想を
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コメントも嬉しいです☆

それでは皆様、また来週……


文)そんないプロジェクト ゆうな

 

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